どうも、白夜霧(@KiRi_Byakuya)です。
今回は、ロボット掃除機を購入すると必ず問題になる「段差」問題に関する記事になります。
「市販のスロープを購入するか。それとも自作するか。結局どっちがいいのか?」について、市販品と自作、両方のスロープを使っている私の考えをまとめた記事になります。
技術の進歩とともに、ロボット掃除機はある程度の段差なら登れるようになりましたが、限界があります。
その対策として一番ポピュラーなのが「スロープ」の導入。市販品でもそこまで値段がするものでもなく、一軒家でも賃貸でも導入可能です。
ロボット掃除機のスロープの問題を調べると、必ず出てくるのが『市販品と自作どっちがいいのか問題』。
「ロボット掃除機も手頃な価格になってきた」とは言われているものの、それなりの値段ではあるので「スロープは安く済ませたい!」という考えの人が多いと思います。
そこで「手頃な値段の市販品のスロープ」と「100均の材料だけで作成した自作スロープ」の両方を現在進行で使っている私の考えをまとめみました。
ロボット掃除機の購入を検討している人、市販品のスロープを探している人、自作を検討している人など、色々な方の参考になれば幸いですm(_ _)m
この記事でわかること
- ロボット掃除機が「登れる段差の高さ」が知りたい!
- 高い段差を登れる「ロボット掃除機」が知りたい!
- 「市販品のスロープ」のメリット・デメリット
- 「自作のスリープ」のメリット・デメリット
- 市販品と自作、どっちがいいのか?
目次
結論:ロボット掃除機向けの「自作スロープ」は「市販のスロープ」と比べてそこまで安くない!
「自作の方が安くすむのでは?」と思う人も多いと思いますが、実際に自作したスロープの材料費と、市販品のスロープの値段を比較すると、そこまで大きな差はありませんでした。
もちろん、日頃からDIYが趣味で、使えそうな材料もある程度揃っているのなら、確実に自作の方が安くなると思います。
ただ、それぞれの家にあったスロープの自作は、100均やホームセンターの材料を加工無しで組み合わせてできるものでもなく、少なからず工具が必要になります。
DIYの経験や工具があるのなら、自作の方が安く作れる可能性はありますが、色々な面を考慮すると、よほどの理由がない限り市販品をオススメする形になります。
逆に6cmを超えるような段差の場合は、潔く諦めるのもの一つの選択だと思います。
ルンバなど「ロボット掃除機」が登れる段差は?3cm、5cm、10cmは乗り越えられる?
昨今のロボット掃除機が登れる段差の高さは、一般的に『約2cm』がおおよその最大値です。
ロボット掃除機の代名詞でもあるルンバの最新機種「ルンバ コンボ j7+」も、約2cmの段差に対応しています。
また、公式スペックで今現在もっとも段差に強いロボット掃除機は、約2.5cmの段差に登れるパナソニックのロボット掃除機『RULO(ルーロ)』となります。
私が購入した『Anker Eufy RoboVac L35 Hybrid+』も、約2cmの段差は登れる設計で、普通のカーペットなんて余裕で乗り越えます。
一人暮らしには【いらない】って本当?独身男性が『ロボット掃除機』買ってみた。Anker Eufy RoboVac L35 Hybrid+
一人暮らしにはいらない、と噂のロボット掃除機『Anker Eufy RoboVac L35 Hybrid+』を勢いで購入して使ってみたレビュー記事となります。一人暮らしの手狭な部屋では、ロボット掃除機を使えない、持て余す。という意見も聞きますが、実際はどうなのかしっかり解説しています。
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ロボット掃除機が乗り越えられる「段差の高さ」はそこまで変わらない。
上の比較でもわかる通り、基本的にはどんなに高くても「約2cm」が今のところのロボット掃除機の登れる限界の高さです。
スロープなしで5cmや10cmもの段差を登ることは、今のロボット掃除機には不可能という感じです。
そもそも高い段差に登れたとしても、そこから降りる動作が「落下」になってしまったら、ロボット掃除機本体が故障してしまう可能性があります。
カーペットや絨毯、床に敷くマットなど。厚みのあるものでも約2cm未満がほとんど。
逆に登る能力が高すぎると、登ってほしくない場所にまで登ってしまうので、今の約2cmというが一般家庭的にはちょうどいい高さだと思います。
なので、ロボット掃除機の購入候補の選定基準に「高い段差が登れるロボット掃除機」を含めるのはおすすめしません。
ロボット掃除機は、機能面と実際に掃除をする部屋の広さを考慮した上で検討した方が良いと思います。
「ロボット掃除機」で使えるオススメの市販品のスロープ
私が購入したのは、AmazonベストセラーNo.1にも選ばれている『シンエイテクノ 段差解消スロープ「タッチスロープ」』。
選べる高さは最低0.5から6cm。かつ0.5cm刻みの高さで幅広いラインナップとなっています。
引用:Amazon
オススメの市販品スロープの外観
私が購入したのは横幅80cm、高さ2cmのスロープを2本購入。
材質はパッと見で木っぽいですが、発泡EVAという材質の樹脂。指で触った感触は、ぐっと力を込めて押すと少し凹んで、反発で徐々に復活してくる感じ。
EVAフォーム(エバフォーム)とは、エチレン酢酸ビニル共重合体を主体とする発泡体です。 ポリエチレングレードと比較すると色も鮮やかで反発性弾性、復元性、耐候性、グリップ性に優れた素材となります。 ポリエチレングレード同様に発泡倍率5~15倍を展開しております。
引用:三福工業株式会社
溝加工もされているので「車輪が滑って登れない」問題の対策もしっかり施されています。
裏面は両方テープが前後に二箇所。左右の端から端まで貼られています。使用されている両面テープは日本製で安心感あり。
実測した高さや約2cmで高さは多少プラス方向で誤差はありますが、この手の商品では許容範囲でしょう。
奥行きは約7.5cmで長すぎず、緩やかな勾配となっています。左右も傾斜になっていて、横からロボット掃除機が登っていけるようになっています。
市販スロープは加工できる?
「多少の誤差も気になる。」「高さは良いけど、幅が長すぎる!」という場合でも、そもそもの加工しやすい材質なので、カッターで切断可能。
もちろん加工は公式公認です。
引用:Amazon
市販のスロープの耐久性は?
引用:Amazon
耐久性が気になる人もいると思いますが、耐重量で言えば、そもそも車椅子や歩行器で使うことを前提に作られているので、ロボット掃除機の重さなんてへっちゃらです。
車椅子の重量は約10~13キロ。そこにプラス体重なので、ロボット掃除機(約4キロ)なんて楽勝。
かつ、すでに購入して3ヶ月以上経過していますが、目立った損耗はありません。普段スロープをまったく意識せずに生活していますが、私自身たぶん毎日踏みつけてます。
かつ、当たり前ですがロボット掃除機もほぼ毎日踏みつけていますが、目立った傷もありません。
車椅子や歩行器の場合はもっと損耗が激しいかも知れません。ただ、ロボット掃除機用途で使う場合においての耐久性は、全く問題ないと思います。
実際に市販のスロープを取り付けてみた!
実際に段差にスロープを取り付けるとこんな感じ。
写真の段差の高さは約2.5cm。私が購入した高さ約2cmのスロープ。床と色合いが違うのはまぁ仕方ないかな?カラバリ追加を希望。
スロープ自体始めての購入だったので「ピッタリサイズを購入して合わなかったらやだなぁ~」という不安から、わざと高さがちょっと低いスロープを購入。
見た目的には「ちょっと足りないかな?」って感じですが、約0.5cm程度の段差ならロボット掃除機は楽勝で登ってくれるので問題なし。
段差を乗り上げる際の「ガタガタ音」が気になる人は、できる限り高さを合わせた方がいいと思います。
「ロボット掃除機」で使える市販品のスロープを選ぶ際の注意点
「高さ」「角度」「サイズ」は確認必須!
当たり前ですが、スロープの高さと角度、そして全体のサイズは必ず確認しましょう。
高い段差向けのスロープの場合、角度(勾配)が急すぎるとロボット掃除機が登れない場合があります。
また、逆に角度が浅いとスロープの本体サイズが大きく長くなってしまう可能性があります。
購入する市販のスロープは、自分の家の設置したい場所に問題なく取り付けられるか?設置した際に他のドアやモノに干渉しないか?など、色々と確認する必要があります。
ロボット掃除機も、あまりにも急な勾配のスロープだと「壁」と判断してしまって登ってくれない可能性があります。
私が購入した『シンエイテクノ 段差解消スロープ「タッチスロープ」』は、高さが2.0~5.0cmのスロープの場合、角度が約14度となっています。
一般的に、車椅子が安全に登れる傾斜は約15度らしいので、この値を基準に選ぶことをオススメします。
「滑りにくい」材質、または加工がされているか?
スロープを安全に上り下りするためには、スロープの高さと角度(勾配)も重要ですが「滑りにくさ」も重要です。
ツルツルとした材質のスロープでは、車輪が空回りしてうまく登れません。また、降りる際に滑り落ちてしまう可能性があります。
私が購入した『シンエイテクノ 段差解消スロープ「タッチスロープ」』は、発泡EVAという材質の樹脂で、触った感覚的には極端に言うと『密度の高い硬いスポンジ』。
表面もツルツルとした感じもなく、肌触りの良いサラサラした感じ。かつ溝加工がされているので、滑り対策はバッチリです。
「耐久性」は必要不可欠
ロボット掃除機を問わず、人もほぼ毎日踏みつけるので耐久性も重要です。すぐにボロボロになったら話になりません。
また、折れたり割れてしまって、足を怪我する可能性や引っかかって転倒する可能性もあります。
『シンエイテクノ 段差解消スロープ「タッチスロープ」』は、材質的に「折れる」や「割れる」とはほぼ無縁なので問題なし。
耐久性もまだ実際に設置して半年も経っていませんが「刃物でも突き刺さない限り大丈夫だろ」と感じるレベルです。
100均の材料だけで作った自作のスロープで「ロボット掃除機」は段差を乗り越えられるのか?
実際に自分で作った「ロボット掃除機用の自作スロープ」
正直、人に見せるのもアレな仕上がりですが、上の写真が私が自作したスロープになります。
材料は本当にすべて100均。使った工具はノコギリぐらいです。
自作スロープの材料費は?
ちょうど良さそうな長さと厚みの木材の板。板同士をくっつける接着剤。板を床に貼り付ける両面テープなどなど。
取り付ける段差の広さによって値段は変わると思いますが、私の場合は写真の段差1箇所で、トータル約1,000円+αぐらいです。※材料費のみ&工具代は除く。
自作のスロープでも「ロボット掃除機」は段差の上り下りはできる?
「ロボット掃除機が自作のスロープに引っかかって止まった。」なんてことは、今のところ一度もありません。
自作スロープ作成時は、まだロボット掃除機を持っていなかった(届く前)だったので、なんとなくのイメージで材料を購入して、ほぼ感で作成しました。
一応「段差への角度(勾配)が急すぎるのはダメ」とは考えた上で、できる限り緩やかな勾配になるように作成したので、それが良かったのかもしれません。
「市販品のスロープ」と「自作のスロープ」を比較したときのメリット・デメリット
個人的な結論としてこんなこんな感じです。
結局どっちがいい?
- 市販のスロープがおすすめできる人:安全性重視で、段差の高さ的に市販品で十分対応できる人。
- 自作のスロープがおすすめできる人:DIYが趣味で自分で作るのが楽しいと思える人。段差の高さが市販品ではちょっと厳しい人。
安全性を考えたら「市販スロープ」一択
私の作った「自作のスロープ」は、加工範囲を少なくしたかったので、板を張り合わせただけのスロープになっています。
スロープの機能としては十分ですが、安全面を考えると板の段差が剥き出しになっているので、足の裏に引っかかると地味に痛いです。
もっと板の角をヤスリで丸くするなど、しっかり加工しないと安全とは言えません。
その点「市販品のスロープ」の場合は、材質的にもぶつかってもさほど痛いとは感じません。
かつ、角の処理も最初からされているので、安全面を考えたら市販品がオススメです。
高い段差には「自作スロープ」の方が安い、かも?
古い建物だと段差の高さもバラバラで、市販品のスロープでは対応できない可能性があります。
また、高い段差向けのスロープだと、商品としての需要が少ないせいもあって、一般的な高さのものより値段が高い可能性があります。
その点、自作であれば材料の選定から加工まで、自分の家の段差の高さに合わせて作成が可能です。
もちろん、材料もうまく端材などを組み合わせて作成できれば、市販品のスロープよりもぐっと安い価格で作成できるかもしれません。
ただ、自作する場合は加工のための工具が必要になります。今後工具を使う予定がある人なら、工具の購入もありです。
ただ、そこまで自作が好きじゃない。DIYに興味がない人は、市販品でどうにかなるのなら市販品の購入を検討しましょう。
逆にデザインや色もこだわりたい人なら自作一択。
材料は100均より「ホームセンター」で揃える方がいい。
100均で購入できる材料だけで、自作のスロープは作成可能です。
ただ、お店にもよると思いますが、私が使った木材は店舗に在庫が少なく、1店舗だけでは必要な数が揃わず2店舗ぐらい回って材料を揃えました。
確かに100均で購入できる材料でなんとかなります。ただ、必要な数が揃わなければ意味がありません。
無駄な手間を増やしたくなければ、無理に100均ではなく、ホームセンターで材料を購入した方が選択肢の幅も広く、在庫も豊富で確実です。
むしろ、しっかり必要なサイズや板厚を最初から決めて置けば、ホームセンターの方が安くすむ可能性だって十分あります。
無理に「板」である必要はない。
「加工のやりやすさ」というよりは「少しの加工でそれっぽくなるだろう」という考えのもと、私は木材の板を選択しました。
ですが、安全性を考えれば木材ではなく、もっと柔らかいクッションマットを切った張ったして作るのもありだと思います。
クッションマットならノコギリも不要。カッターでなんとかなると思います。ただ、耐久性や固定を考えるとそこは工夫が必要かな?
作り方にもよると思いますが、柔らかい方が耐久性は低くなると思います。
「設置場所」によって自作スロープの難易度は上がる!
段差が高ければ高いほど、自作スロープも比例して物理的に大きくなります。
高さを稼ぐのもそれなりに工夫が必要ですが、段差に対してロボット掃除機が「横から登れる」ようにして置かないと、効率が悪くなってしまいます。
私が作成した自作スロープを設置する場所は、廊下と部屋の入口の段差部分。
部屋の入口を正面とした場合。正面から登れれば掃除に支障がないため、私は横から登れるような段差は準備していません。
設置場所によっては横から登れるようにしないと掃除の効率が悪くなるため、横からも登れるように工夫する必要があります。
設置場所が広ければ、材料の加工が最低限でもなんとかなります。
ただ、設置場所が狭かったり、横から登れるようにする必要がある場合は、自作の難易度がちょっと上がるので注意して下さい。
「走行時の音」は、市販スロープも自作スロープはそこまで変わらない?
板を置いただけは流石に論外ですが「市販品のスロープだから静か」とか「自作スロープだからうるさい」とかは、特に感じません。
私が作った自作スロープと市販のスロープを比較した場合。強いて言えば「市販品のスロープ」の方が多少は静かです。
ただ、これは単純に段差が市販品の方が少ないからで、自作のスロープをもっとしっかり凝ったものにすれば、市販品と遜色がなくなるとは思います。
ただ、そこまでこだわると費用面で市販品と対して変わらなくなるので、どうしても静音性を重視したい人は、段差に対して最適なサイズの市販品のスロープをオススメします。
市販品のスロープの評価と口コミ
ロボット掃除機が3センチの段差を越えるため購入しました。色も良く軽い素材で滑らなくて人もロボット掃除機も問題なく使えています。購入して良かったです。今後親の介護のことを考えリフォームも考えたので費用も安く見た目もよく良いお買い物でした。
ルンバ用に(部屋と廊下の段差解消の為)購入しました。100均で購入した滑り止めを敷いて使用していますがサクサクルンバが進みます。全部の部屋を回れる様になったので快適です。耐久性はまだ分かりませんがコスパも良い方だと思います。
お掃除ロボが段差を越えられるように設置しました。一年半に渡り問題なく使えています。柔らかな踏み心地のため、角に小指をぶつけて痛い思いをすることはありません。
まとめ
繰り返しになりますが、私個人の結論として下記の通りです。
結局どっちがいい?
- 市販のスロープがおすすめできる人:安全性重視で、段差の高さ的に市販品で十分対応できる人。
- 自作のスロープがおすすめできる人:DIYが趣味で自分で作るのが楽しいと思える人。段差の高さが市販品ではちょっと厳しい人。
とりあえず、盲目的に「自作のほうが安い!」という考えは捨てたほうが良いともいます。かつ、自作で安くできる人は、自作できる環境がある人に限られると思います。
もちろん、DIYが好きで自分で色々作るのが好きな人なら、自作は全然アリです。私もどちらかと言うとそっち側の人間なので、良い経験になりました。
ただ、小さい子供や足腰の悪い人がいる場合は、安全性や耐久性を考慮して市販品をオススメします。
以上、ありがとうございましたm(_ _)m