どうも、白夜霧(@KiRi_Byakuya)です。
今回は、以前に購入したVESA非対応のモニターをVESA対応にすることのできる「VESA変換アダプタ」の『Wearson 14-27インチ モニターアームVESAアダプタ』のレビュー記事となります。
商品の価格、かつレビューや口コミを見ればわかると思いますが、かなり酷評されている商品です。
もちろん私もおすすめしません。
今回は「実際に使っている人からの本音レビュー&注意喚起」という記事なので、それを踏まえて読んで頂けると幸いです。
この記事でわかること
- 「VESA変換アダプタ」とは?
- 安い「VESA変換アダプタ」の商品としてのできは?
- 「VESA変換アダプタ」は本当に使えるのか?
- 「VESA変換アダプタ」の購入を検討している人へ「注意喚起」
目次
結論『VESA変換アダプタ』は安物買いの銭失い!
結論として、頑張ってお金を貯めて、VESA規格に対応したディスプレイを購入した方が幸せになれます。
もちろん「使えない詐欺商品」というわけではありません。私がこの記事を書きながら使っているディスプレイの片方は、今回紹介する「VESA変換アダプタ」で固定されています。
固定しているモニターは下記の記事で紹介しています。
【144Hz対応】安いオススメのゲーミングモニター【ViewSonic】
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確かに、サイズさえ合えばどんなディスプレイでも「VESA規格」で固定できる便利な商品です。しかも湾曲ディスプレイにも対応しています。
ディスプレイの買い替えと比較するなら、安いディスプレイでも1~2万円以上しますが、この商品自体は¥2,000以下で購入できるので、コスパだけで考えるなら比べ物にならないぐらい安いです。
ただ、私は次にディスプレイを購入するときは、頑張ってお金を貯めてVESA規格に対応したディスプレイを購入します。
そもそもディスプレイの「VESA規格」って何?
VESAは、Video Electronics Standards Associationの略で、映像周辺機器に関する業界標準化団体のことであり、「ベサ」と読みます。VESA規格に対応した商品同士であれば、ネジ穴位置が同じなので、簡単に固定したり、交換することができるので大変便利です。
簡単に言えば「ディスプレイの裏面にあるネジ穴の位置に定められている国際標準規格」のこと。「VESAマウントインターフェイス」とも言われています。
VESA規格に対応したディスプレイなら、VESA規格に対応したモニターアームやスタンドにメーカーを問わず固定が可能です。
ココに注意
- VESA規格は、ディスプレイサイズや重量によってネジ穴の間隔(縦横の長さ)が異なります。
- パソコンのディスプレイの場合は「縦75mm x 横75mm」「縦100mm x 横100mm」「縦200mm x 横200mm」あたりが一般的です。
- 大型テレビ(40インチとか50インチ)サイズともなると、もっと縦横の間隔が広くなるので注意して下さい。
取り付けるモニターアームのネジ穴の位置(縦横の長さ)は、必ず計っておきましょう。
VESA変換アダプタ「Wearson 14-27インチ モニターアームVESAアダプタ」レビュー
まさに「中国製品」って感じの箱で到着。中身はほぼ金属部品なので、ずっしりと重い。
梱包物は写真の通り、モニターを掴むように固定するプラスチックのスペーサー?とネジ。そして金属のプレート4本。
写真を取り忘れましたが、ネジは下記の4種類同封されています。
- スペーサー固定用の長ネジ4本(M6)
- スペーサー固定用の中ネジ4本(M6)
- vesaプレートと付属のプレートを固定するためのネジ4本(M5)
ココに注意
今回の商品には「VESAプレート」は付属していません。VESAプレートはモニターアーム等に付属しているものを使用することが前提となります。
「VESA変換アダプタ」の見た目は?バリが多い?
パーツがひん曲がっていたり傷だらけということはないものの、細かい金属のバリが結構あるので、素手で組み立てるのはちょっと危ないかもしれません。
かつ、取り付けてしまえば見えませんが、金属プレートの安っぽさはなかなかな印象です。
「VESA変換アダプタ」の取り付けに必要なものは?
基本的に工具は「ドライバー」があれば問題ありません。バリが多少あるので軍手もできれば準備して下さい。
取り付けるネジは太めなので、ドライバーも太めのものがオススメです。
ココがポイント
精密ドライバーだと細すぎるのでやめましょう。適切なドライバーを使わないとネジ穴を潰してしまう可能性があるので、ドライバーは「2番」のものを必ず使って下さい。
「VESA変換アダプタ」を実際に組み立ててみた感想
ここからは、実際に「Wearson 14-27インチ モニターアームVESAアダプタ」を組み立てて感じたこと記載します。
付属のネジが「VESA規格」と一致しない!ネジ穴に入らない!
私が購入した「1homefurnit モニターアーム」に付属しているVESAプレートに4本の金属プレートをネジで固定しようとしたところ、いきなり問題発生。
モニターアームに付属しているVESAプレートのネジ穴サイズは「M4」。それに対して購入したVESA変換アダプタに付属しているネジは「M5」と、1ミリでかいネジが付属されており使えません。
調べてみると、VESA規格ではネジのサイズを「M4」と指定されているようですが、付属品はM5と既に規格無視。
VESAのFPMPMI規格は、アームや壁への取りつけ用のネジ穴の数、サイズ、使用するネジを定めています。 通常「VESA75」と呼ばれる規格ではネジ穴の数は4、ネジ穴の間隔は75mm、使用するネジはM4(直径4mmのミリ規格ネジ)の10mmの長さのものと決められています。
「いきなりこれかよ・・・(ー_ー;)」ため息を付きながら、とりあえずネジを買いに行きました。
一人で組み立てるのはオススメしない!
「VESA変換アダプタ」と聞くと、なんとなく特殊そうな感じがしますが、やってることは単純です。
VESAプレートに4本の金属プレートと、引っ掛ける爪部品を取り付けて、モニター本体をその爪に引っ掛けて(つかんで)モニターを固定しているだけです。※スマホを片手で掴んでるイメージ。
仕組みは簡単なので組み立ても簡単です。ただ、VESAプレートに取り付ける金属プレートは、固定されていないためぶらぶら動いてしまいます。
ぶらぶら動いてしまうプレートの先端に取り付けたプラスチックのツメ部分を、モニターを持ち上げながら引っ掛けて取り付ける作業が一人だと結構難しいです。
できれば一人がモニターを持ち上げて、その状態でもう一人が金属プレートをモニターに引っ掛けながら丁度いい位置に固定する、という感じでやったほうがいいと思います。
私自身が一人で組み立てたので、できないことはありませんが、何度もモニターが落ちそうになったのであまりオススメはできません。
見た目以上にバリが多い!軍手必須!
箱だしの状態でぱっと見の印象では、あまりバリは見えませんでしたが、素手で組み立てていると結構チクチクします。
下手をすれば怪我をする可能性があるので、皆さんは軍手をして作業をして下さい。
組み立て作業でモニターに傷がつく!?
画面側ではありませんが、取り付けるの際にモニターの背面側の表面に傷をつけてしまう可能性があります。
モニターを引っ掛けている(掴んでいる)爪部品は、プラスチックのような材質なので傷は付きません。
ただ、爪部品を固定しているプレートは金属でバリもあるため、モニターを固定している状態だと背面に張り付くような形になり、モニターを動かすと擦れて傷が付きます。
背面なので目立つことはありませんが、神経質な人にはオススメできません。
モニターの接続端子が「背面の正面」にある場合は無理!
上記の写真が、実際に「VESA変換アダプタ」を取り付けた曲面ディスプレイになります。
一見大丈夫そうにみえますが、最悪な状態です。
なぜかと言うと「電源」を指す穴を変換アダプタの金属プレートが完全に塞いでいます。これでは電源が入りません。
そもそもVESAに対応していないモニターなので、接続端子の設置位置もVESA規格に配慮していないのは当たり前です。
この「VESA変換アダプタ」の購入を検討している人は、モニターの接続端子が「背面正面」ではない。かつ、変換アダプタやVESAプレートを取り付けても、干渉しそうな位置に接続端子がないことをよく確認してから検討して下さい。
え?今でも使ってるんじゃないの?
「でも、最初に『今も使ってる』って書いてたじゃん。」と疑問に思われた方。
本記事をよく読んで頂いているようで、誠に有難うございます。
はい。今でも使っています。どうなっているかというと、こうなっています。
「どうにかならないものか?」と試行錯誤した結果。モニターの背面をパネルを外すと、偶然VESAプレートが固定できる穴位置を発見し、そこに無理矢理取り付けています。
背面がむき出しですが、今のところ全く問題なく使えています。※真似する場合は自己責任でお願いします!!
「VESA変換アダプタ」を購入する際に覚悟すること。
「コスパ最優先」以外の人は購入するな。
どうしても「安くすませたい!」という、コスパ重視の人以外にはオススメしません。
特に、見た目にこだわる人には絶対におすすめしません。普通にVESA対応のディスプレイを購入した方が、満足度はひとしおです。
類似商品がいくつかあるが、吟味する必要はない。
私が購入した商品以外にも、同じような「VESA変換アダプタ」はいくつか存在します。
ただ、この価格帯の商品は似たり寄ったりのものばかりなので、色と対応できるモニターサイズ以外は、確認する必要性はあまりないと思います。
「Wearson 14-27インチ モニターアームVESAアダプタ」口コミ
パッケージの中にパーツが入っているだけで、取説等はなし。パッケージ側に中国語で記載があるものの、何となくで組み立てられます。
4つの爪のようなパーツのネジを隠す丸っこいプラスチックの大きさがピッタリか大きくて上手くはまらなく、力技ではめ込んだら砕けました。
その他、モニターのフレームに傷をつけないように爪に薄いゴム板を噛ませてもいいですね。(モニターフレームに傷が入りました。)口コミ:Amazon
取り付け方やモニターにもよるかと思いますが、27インチモニターにつけてみたところ、どのように調整してもVESAマウントが映像入力端子のいくつかを隠してしまいます。
口コミ:Amazon
確かにバリ取り等、雑でお世辞にもキレイだとは言えません。ネジの不足やタップの甘さなど懸念していましたが、スムーズに組めました。
27インチのモニターですが、下側の足の根本は1足につき2本で止めると上側の足は1本で止めないと届きません。なので緩んで外れそうな気がするので、注意が必要です。
口コミ:Amazon
レビューでもなかなかの酷評。安価な商品なので購入するなら「使えたらラッキー」ぐらいの気持ちでお願いします。
頑張れば「VESA変換アダプター」は自作できる!
ある程度の知識とやる気があれば、モニター側を改造してVESAに対応することが可能です。
VESSA規格を超絶簡単に言ってしまえば「モニターの背面にM4サイズのネジ穴が、100x100、150x150、etc・・・と、一定の間隔でついている」だけの規格です。
つまり、モニターの背面パネルを外して、指定の位置で穴を開けて、ネジで止められるように金属のプレートを仕込めばVESA対応になります。
方法としては、下記の動画を参考にしてみてはいかがでしょうか。
ある程度の道具や材料が必要になり、強度の問題を考えると色々と検討することがありますが、DIYが好きな人ならそこまで難しいものではないので、検討してみるのもありです。
おすすめの「VESA変換アダプタ」
DellやHPなど、有名メーカーのモニターの場合は、そのモニター専用のVESAアダプタが売っているものもあります。
私が購入した汎用品の「VESA変換アダプタ」と比べると少し値段が高くなりますが、モニターが指定された対応品があるのなら、確実にそちらを購入した方がいいでしょう。
まとめ
「VESA変換アダプタ」に関するまとめ
- 「お金がない!」「コスパ重視!」という人なら検討の余地あり。
- 「オシャレなデスクにしたい!」「見た目にもこだわる!」という人にはおすすめしない。
- 「使えれば何でもいい。」という人にはおすすめできる。
- 「DIYが好き!」という人は自作もあり。
以上、ありがとうございましたm(_ _)m