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【アニメ映画】『心が叫びたがってるんだ。』個人的感想まとめ(ネタバレ有り)

2015年9月25日

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最近実写ドラマ化もした「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」の
スタッフが再集結し作り上げた新作アニメ映画『心が叫びたがってるんだ。
の個人的な感想まとめです。

※ネタバレ有りなのでご注意下さい。

1.公式PV+あらすじ

【公式PV】

【あらずじ】
幼い頃は活発でお喋りだった主人公「成瀬 順」は、とある事件を目撃し
何気ない一言で両親が離婚。自分の言葉が他人を傷つけてしまったことに
ショックを受け、落ち込んでいるところに「王子(玉子)の妖精」が現れ、
『将来、順のお喋りが原因で不幸になり、コンクリに詰められ沈められる』
と脅され、言葉を発することができなくなる呪いをかけられてしまう。

月日は流れ、高校生になった成瀬は、年に一度行われる「ふるさと交流会」
という地域住民との交流会の実行委員に任命されてしまう。担任教師の
思惑と、同じく実行委員に任命されてしまった「坂上 拓実」との出会いが
きっかけとなり、声が出なくなってしまった境遇を物語として描き、拓実が
それを歌にして、交流会でミュージカルとして演じることを決心する。

2.とりあえずの感想

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映画を見終わった後の私の第一声は
これは20代が見るもんじゃないw」(いい意味で)

終始ニヤニヤしながら見てました。
もう20代には気恥ずかしくてたまりません。

とにかく身悶える甘酸っぱい青春ストーリー。
やめて!これ以上ニヤニヤさせないでくれ(〃∇〃)!
という感じで楽しませてもらいました。

3.主要キャラクター

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◆成瀬順 - なるせ じゅん(CV:水瀬いのり)

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主人公の「成瀬 順」はなかなか可愛かった。
ただ、萌えキャラって感じではなく少女マンガの
主人公という印象が強い。

映画を見る前はもっと根暗系の女の子かと思いましたが、
喋れない(喋らない)だけで実際はかなり分かりやすい
素直な性格の女の子、というのが最終的な印象。

作中では少々情緒不安定な印象が強いが、まぁそこら辺は血気盛んな
高校生ですし、かつ自分の本当の気持ちを口にだすことが出来ず、
抱え込んで貯めこむことしか出来なかったんだからしょうがない。

見た目からしてロリよりのキャラで、かついのりんボイス
だからかもしれませんが、なんて言うか小動物的な可愛さがある。
目の前にいたら頭ポンポンしたくなる感じ?

◆坂上 拓実 - さががみ たくみ(CV:内田昂輝)

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自分のわがままがきっかけとなり、両親が離婚。
仕事で殆ど家に帰ってこない父親に引き取られ、
今は父親の祖父母と一緒に暮らしている。

公式には「本音を言わない、やる気のない少年」とあり、
確かに見た目から受け取る第一印象は「けだるい系」だが、
作品を見終わるとあまりそういった印象は薄くなり、
どちらかというと「心に熱を秘めた少年」という印象が強い。

境遇もさることながら『自分の本当の気持ちを押し込めている』
という部分も成瀬と共通しているからこそ、ミュージカルという
大胆な催し物をクラス全員を巻き込んで実施したのではないだろうか。

CVは恐ろしいほどのハマリ役っぷりのウッチー。
個人的には代表作といっても過言ではないと思っています。

本音を言うと、兼役(という扱いでいいのか?)として演じている
「王子(玉子)の妖精」が序盤、成瀬に呪いをかけるシーンの「ジーー」という
セリフになぜか心がときめき「ああ、この映画好き」となってしまいました(^_^;)

◆仁藤 菜月 - にとう なつき(CV:雨宮 天)

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世話焼きで容姿が良く、チアリーダー部で
クラスの顔役と、まさに美少女ポジションの女の子。

中学時代に拓実と恋人だったこともあるという
なかなか波乱を呼び込みそうなキャラクターで、見ていて
「ああ、嫌な女の子になっちゃうのかなぁ~」と不安でしたが
そういう風にはならず、恋に悩む女の子として描かれていました。

優等生のいい子ちゃんキャラ、というわけではなく、気持ちの黒い部分も
しっかり見せてくれますが、後味を良くする苦味的な感じで表現されている。

仮に30分アニメでじっくりやるなら、もっと生々しい心の黒い部分を見せるかも
しれないけど、映画のような限られた時間の中でストーリーをまとめるのであれば、
ドロドロの展開から力技で一致団結友情トゥルーエンドにされるよりも、後味
スッキリ系の綺麗なトゥルーエンドで終わってくれたほうが個人的には高評価。

振り返ってみると、このキャラが一番演じるのが難しい印象。
そこは流石の天ちゃん。可愛くも芯のある女の子をうまく演じてますね。

◆田崎 大樹 - たざき だいき(CV:細谷 佳正)

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試合で無理をしたせいで怪我をしてしまい、
大会で負け、甲子園出場を逃してしまった高校球児。
自分のせいで負けてしまったことを悔み、吐き出すことの
出来ない不安を同じ野球部の仲間にぶつけてしまい、陰口を
言われてしまう。

本作の中で「The 高校生」と言わんばかりのキャラクター。
やさぐれているシーンなんてもぉ~見ていて恥ずかしいぐらい
の高校球児。「うわぁ~クラスにいたなぁ~こんな野球部」
と誰もが思うキャラクター。

菜月と同じように、序盤から「コイツは面倒事を起こすヤツです!」と
言わんばかりに描かれ、かつよりにもよって菜月が好きというポジション。

案の定、拓実と衝突しますがそこはスポーツマン。
成瀬の本気に心打たれ拓実と和解。

そして出ました「口は悪いが根は良いヤツ」に変身。
もうね、たまりませんよ!

そして、極めつけは最後の最後で唐突な成瀬への告白宣言!!
映画を見た誰もが「え?!唐突過ぎない?!」と思うでしょうが
いいんです、それが青春なんですから(゚∀゚)!!

やっぱりほそやんボイスはやさぐれキャラがよく似合う!

4.全体的な評価

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アニメに関して、変な抵抗を持っていない人なら
甘酸っぱすぎる青春ストーリーとして純粋に楽しめると思う。

あの花とは違い、アニオタ向けって感じはほとんどしなかった。
序盤からなかなか生々しく、少々ハードな展開で進み、確かに
お涙頂戴的な部分もがあるが、そこまで強調している印象はない。

映画を見る前はもっと友情メインかと思いきや、最終的には
恋愛メインのちょっぴり昼ドラ的展開で物語が描かれているので、
個人的には少女マンガをアニメ化しました、って感じが強い。

他の人の感想を見ると、物足りないさを感じる人も少なくない。
確かにエンターテイメント作品としては少々物足りない印象もある。

個人的には、各キャラが抱えている悩みと、本作の主題であろう「言葉の怖さ」を
約2時間の中で丁寧に描いているからこそ、作品として少なからず、
物足りなさを感じてしまう要因になっている気がする。

結論ではありませんが、見る人の年齢によって色々と意見が分かれる作品だと思います。
高校生ぐらいであれば、自分も何かを成し遂げようと励まされる物語となり、社会人が
見ると、ノスタルジックな気持ちに浸りながらもついついニヤついてしまう作品になる。

偉そうに色々とを書きましたが、私としてかなり好きな作品です。
所々細かい場面で、あの花要素を出してくれるファンサービスも素晴らしい。

30分アニメとしてじっくり見てみたい気もしますが、私個人としては
一つの映画作品として、綺麗にまとめられた大変おもしろい作品でした。

できることなら、成瀬の尻に敷かれる大樹が見たい!

  • この記事を書いた人

白夜霧

現役のIT土方・社畜・カフェイン中毒者。趣味のために生きる。サラリーマンの雑記ブログ。さり気なくYouTuberデビューしました\(^o^)/

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