技術メモ

【2022年版】Visual Studio CodeでPHP開発環境+デバッグ作業でステップ実行できるようにする方法

2022年1月10日

visual stadio code thumbnail

 

どうも、白夜霧(@KiRi_Byakuya)です。

 

今回は「Visual Studio Code」でPHPの開発環境を構築して、ステップ実行など、デバッグができるようにするための設定の覚書。

 

 

Visual Studio Code(コードエディタ)でPHPの開発環境+デバッグ環境を構築する大まかな手順

メモ,実験,勉強,推理

 

手順

  • ①VSCodeをインストール
  • ②拡張機能「PHP IntelliSense」をインストール&設定
  • ③拡張機能「PHP Debug」と「PHP Extension Pack」をインストール&設定
  • ④デバッグ機能のブレイクポイント&ステップ実行を確認

 

KiRi

①のインストール手順は省略します。

 

 

「Visual Studio Code」でPHPの開発環境を構築する

プログラミング,パソコン,仕事

 

本記事では下記環境で開発環境を構築します。

  • OS:Windows 10 Home
  • Visual Studio Code Version:1.63.2
  • PHP 7.4.27 (cli) (built: Dec 14 2021 19:52:13) ( ZTS Visual C++ 2017 x64 )

 

私の場合、PHPは個別のインストールではなく、XAMPP(ザンプ)でインストールしています。

xampp
【2022年版】Windowsに『XAMPP』をインストールする方法と最低限の設定【無料】

Windowsに「XAMPP」をインストールするための手順と最低限の設定の覚書。

続きを見る

 

拡張機能「PHP IntelliSense」インストール

PHP IntelliSense」をVSCodeにインストールする。

拡張機能「PHP IntelliSense」インストール&設定

 

VSCode側の「基本設定(setting.json)」を編集する

基本設定「[Ctrl] + [Shift] + [P]→Open Setting(JSON)」を開く。

拡張機能「PHP IntelliSense」インストール&設定/基本設定

 

設定ファイル(JSON)に下記を追記する。


"php.validate.executablePath": "C:\\xampp\\php\\php.exe",
"php.validate.enable": false,
"php.suggest.basic": false,

 

 

設定は上から「php.exeのパス」「VSCode搭載のPHPコード検証機能を無効化」「VSCode搭載のIntelliSense機能候補提示の無効化」となります。

 

 

「Visual Studio Code」でPHPのデバッグ環境を構築する

拡張機能「PHP Debug」「PHP Extension Pack」をインストール

PHP Debug」と「PHP Extension Pack」をVSCodeにインストールする。

PHP Debug

 

VSCodeの基本設定にデバッグ用のPHPのパスを設定

設定ファイル(JSON)に下記を追記する。


"php.debug.executablePath": "C:\\xampp\\php\\php.exe",

 

拡張機能「PHP Debug」インストール&設定/基本設定を編集

 

PHP Debugを実行するためのDLLを取得

コマンドプロンプトでphp.exeのディレクトリを開いて『php -i | clip』を実行する。


php --version
PHP 7.4.27 (cli) (built: Dec 14 2021 19:52:13) ( ZTS Visual C++ 2017 x64 )
Copyright (c) The PHP Group
Zend Engine v3.4.0, Copyright (c) Zend Technologies
php -i | clip

 

「php -i | clip」を実行しても何も表示されません。ですが、出力された文字列は自動的にコピーされている状態です。※メモ帳で「Ctrl+V」を押すとわかります。

 

Xdebugの『Installation Wizard』に「php -i | clip」を実行して、自動的にコピーされた文字列を貼り付けて「Analyse my phpinfo() output」を押す。

拡張機能「PHP Debug」インストール&設定/PHP Debugを実行するためのDLLを取得する

 

「Analyse my phpinfo() output」を押すと、追加する必要のあるDLLのダウンロードリンクが表示されるので、リンクをクリックしてDLLを取得します。

拡張機能「PHP Debug」インストール&設定/PHP Debugを実行するためのDLLを取得する

 

php.iniを編集してDLLを追加

DLLをダウンロードしたページに格納先のディレクトリパスが記載されているので、それに従ってDLLを配置して下さい。

拡張機能「PHP Debug」インストール&設定/PHP Debugを実行するためのDLLを取得する

 

私の場合は「C:\xampp\php\ext」にダウンロードしたDLLをコピーしました。

拡張機能「PHP Debug」インストール&設定/PHP Debugを実行するためのDLLを取得する

 

ダウンロードページにはDLLを『「php_xdebug.dll」にリネームして下さい。』とありますが、変更しなくても問題ありません。

 

ダウンロードしたDLLのパスを「php.ini」の末尾に下記のように追記します。


[XDebug]
zend_extension = "C:\xampp\php\ext\php_xdebug-3.1.2-7.4-vc15-x86_64.dll"

 

拡張機能「PHP Debug」インストール&設定/php.iniを編集してDLLを追加する。

 

php.iniを編集して「PHP Debug」のリモートデバックを有効にする

次に「PHP Debug」の「3. Enable remote debugging in your php.ini:」に記載されている内容をphp.iniに追記します。

拡張機能「PHP Debug」インストール&設定/リモートデバッグを有効にする

 

拡張機能「PHP Debug」インストール&設定/リモートデバッグを有効にする

  • XDebugのバージョンによって追記する内容が異なります。XDebugのバージョンの確認は「phpinfo()」で表示されるPHPの設定画面で確認可能です。
  • XAMPPでPHPをインストールした人は、Apacheのダッシュボード画面からphpinfoを表示するリンクがあるので、確認して見て下さい。
  • XDebugのバージョンが表示されない場合は、php.iniに追記したDLLのパスが間違っている可能性があります。

 

私の場合は、バージョンがv3.1.2なので下記を追記しています。


[XDebug]
zend_extension = "C:\xampp\php\ext\php_xdebug-3.1.2-7.4-vc15-x86_64.dll"
xdebug.mode = debug
xdebug.start_with_request = yes

 

これでVSCodeでステップ実行可能なPHPのデバッグが可能になります。

 

 

「Visual Studio Code」でPHPのデバッグで「ステップ実行」をやってみる。

コード,Programming,プログラミング

 

使用するサンプルは、本記事の参考記事である下記から引用させて頂きますm(_ _)m

 

本記事ではXAMPPでApacheを起動してphpを実行しています。XAMPPのインストールと設定は、下記記事を参考にして下さい。

xampp
【2022年版】Windowsに『XAMPP』をインストールする方法と最低限の設定【無料】

Windowsに「XAMPP」をインストールするための手順と最低限の設定の覚書。

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index.html


<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
  <meta charset="UTF-8">
  <title>PHP sample page</title>
</head>
<body>
  <form action="hello.php" method="post">
    <p>
      Hello
      <input type="text" name="whom">
      <input type="submit" value="submit">
    </p>
  </form>
</body>
</html>

 

hello.php


<?php
date_default_timezone_set('Asia/Tokyo');
$d = getdate();
$h = $d["hours"];

if ($h < 6 && $h > 12)
  $msg = "Good morning!, ";
elseif ($h >= 12 && $h <= 18)
  $msg = "Good afternoon!, ";
elseif ($h >= 19 && $h <= 22)
  $msg = "Good evening!, ";
else
  $msg = "Good night!, ";

print($msg . $_POST["whom"]);

 

各ファイルの配置はこんな感じ。

「Visual Studio Code」でPHPのデバックでステップ実行をやってみる。

 

VSCodeで「デバッグ構成ファイル」を作成

上記「vscodephp_01」をvscodeで開きます。※右クリック→「Codeで開く」

VSCodeで「デバッグ構成ファイル」を作成

 

「このフォルダー内のファイルの作成者を信頼しますか?」が表示された場合は、チェックボックスにチェックを入れて『はい、作成者を信頼します』をクリック。

 

左側の「実行とデバッグ」をクリックする。

VSCodeで「デバッグ構成ファイル」を作成

 

launch.jsonファイルを作成します。」をクリックして『PHP』を選択します。

VSCodeで「デバッグ構成ファイル」を作成

 

左上の緑の三角マークの右側にあるリストから「Listen for Xdebug」を選択して設定は完了です。

VSCodeで「デバッグ構成ファイル」を作成

 

この設定は1回設定してしまえば、対象のプロジェクトで毎回設定する必要はありません。

 

VSCodeでPHPをブレークポイントで止めてステップ実行する。

hello.phpを開き、適当なところにブレークポイントを追加。

VSCodeでPHPをブレークポイントで止めて、ステップ実行する。

 

「実行とデバッグ」にある緑の三角マークをクリックしてデバッグを開始します。

VSCodeでPHPをブレークポイントで止めて、ステップ実行する。

 

デバックの開始が成功すると、下記のような画面になります。

VSCodeでPHPをブレークポイントで止めて、ステップ実行する。

 

Apacheを起動した状態で、ブラウザ経由でindex.html(http://localhost/vscodephp_01/)を開き、テキストボックスに適当な文字列を入力して「Submit」を押すと、VSCode側でブレークポイントを追加した部分で処理が停止します。

VSCodeでPHPをブレークポイントで止めてステップ実行する。

 

デバック用のツールバーの「ステップイン」を押せばステップ実行が可能です。

VSCodeでPHPをブレークポイントで止めてステップ実行する。

 

 

「ブラウザにPHPのソースコードが表示されてしまう」原因と解決方法

困った,不安,疑問

 

PHPに初めて触れてHTMLからPHPのコードを呼び出そうとした場合。下記のようにPHPのコードがブラウザに表示されるだけで、動かない場合があります。

誰でも最初はやってしまう「phpのソースコードが表示される」原因

 

この原因は簡単で、PHPファイルをローカルのテキストファイルとしてブラウザ側が表示しているからです。

 

PHPはサーバー側で動くことを前提としたプログラミング言語です。ブラウザ(クライアント側)で動くコードではありません。

 

サーバー側でPHPが動いて、その結果をサーバーから受け取ってブラウザはそれを表示します。ブラウザ側からしてみれば、PHPのソースコードは「ただのテキスト」なのでテキストとして表示されます。

 

原因の解決方法は簡単です。ブラウザで呼び出す際は、Apacheなどのサーバーソフトを経由して表示します。

 

サーバーを経由せずに表示されているHTMLのURL

誰でも最初はやってしまう「phpのソースコードが表示される」原因

 

サーバーを経由して表示されているHTMLのURL

誰でも最初はやってしまう「phpのソースコードが表示される」原因

 

index.htmlやindex.phpをブラウザで開く場合は、ダブルクリックでファイルを開くのではなく、必ずブラウザから「http://・・・」と入力して開くようにしましょう。

 

以上、お疲れ様でしたm(_ _)m

 

参考になったらポッチとお願いしますm(_ _)m


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  • この記事を書いた人

白夜霧

現役のIT土方・社畜・カフェイン中毒者。趣味のために生きる。サラリーマンの雑記ブログ。さり気なくYouTuberデビューしました\(^o^)/

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